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大好きな建物100選は如何でしょう?? その⑨

2011-05-05 Thu : 建築様式 
  現代建築へようこそ!!
  江戸東京たてもの園建物園

  前 川 國 男  邸
 (まえかわくにおてい)
この住宅は品川区大崎に戦時下1942年、建築資材が入手困難な時期に建設されています。南側正面です。
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外観は切妻屋根の和風、内部は吹抜けの居間を中心に書斎、寝室を配したシンプルな間取りになっています。
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日本を代表する建築家、前川國男氏(190586)の自宅です。北側正面は入口になっています。
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前川國男氏については、ご存知の方も多いと思いますが、パリでル・コルビジェに師事し、帰国後、レーモンド建築設計事務所に勤務の後、前川國男建築事務所を設立、東京文化会館、東京都美術館等の公共建築物を主に設計しています。
ちなみに、丹下健三氏は前川事務所の出身だそうです。平面図自宅
まず、玄関から入って、驚かされるのは、光に満ちた、吹き抜けの居間でしょうか。
けたサロン
モダンではあるけど障子など和風のテイストも見事に融合。

木のぬくもりに包まれた落ち着いた空間が広がっています。

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差し込んでくる光に包まれて、身も心も解放されるような、とても落ち着ける空間です。

建物の中央は吹き抜けのリビングダイニング。
階段の下の扉から、キッチン、浴室、寝室などのプライベートスペ-スに繋がっています。
  
サロン
階段を上がるとロフト風の2階があり、構造体の根太を意匠として大胆に現しています
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壁・天井は漆喰塗り。床は板張り仕上げロフトに通じる階段には、イサム・ノグチの照明。
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現代の住宅と見まがうような、モダンな浴室。036 - コピー
この当時のユニットバス。東側のトイレ
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西側のトイレ
60年以上前のトイレとは思えません。
障子窓
小さな配膳口キッチンのドアを通らなくても料理の出し入れができる小さな配膳口ハッチが付いています
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これが有名なクランクしたアプローチ。
この住宅には門はありません。 入り口3
目線が隠れるくらいの高さに積まれた大谷石で、アプローチの入り口が作られていますL字型に組み合わされた二組の大谷石の壁でうまく訪問者を誘導しながら、目隠し壁は正面、庭、玄関とシークエンスの変化を付けています。 052 - コピー
住宅の広がりと奥行きが訪問者には感じられるのではないかと思います。
たった、2枚の大谷石の壁の効果です。
こういった仕掛けが「質素だけど贅沢」な空間を作る方法の一つなのかも知れません。サロン3
4.5mの天井高さいっぱいに設けられた窓からは光りが降り注ぐ。
サロンの階段です。階段
一番下の最後の踏み板を支えている脚は
一段で浮いていて重たく感じがちなササラ桁の圧迫感を排除しています

空間の良さをつくり上げていますね
ささらけた
きっと、この部屋を訪れた多くの人が、こんな家に住みたい、こんな部屋が欲しいと思われるのではないでしょうか。
サロン2
今から約70年前の住宅ですが、全く古さを感じさせないのが不思議ですね。
収納は造りつけで細かな配慮がされていて、図面書いていますと鉛筆の芯で真っ黒になった手を洗い流す水道が完備されています。

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廊下からリビングに続く大きな扉は端に蝶番がある普通の扉ではなく扉の途中の軸で回転するようになってます
扉3このドアの吊元、よく見てください。一番コーナーでなく、少し内側にずれた位置にあります。
自宅の扉

それはなぜかと良く見ると、大きなドアをつけると吊元に負担がかかり、長い間には傾いてきてしまいます。その予防とドアを内側に開けた際に、少しでもドアが邪魔にならない工夫
扉2
階段下のキッチンにつながる小さな扉とは対照的、上部をアーチ型にして低くて通りにくいのを軽減させています。
ハッチ
左からガラス戸1枚 雨戸1枚 障子戸2枚047 - コピー
不思議ですね、雨戸がガラス戸より内側に入っています。
雨戸の巧みな工夫、
雨戸
バスの雨戸は2枚の折りたたみです。
1自宅
窓周りの収まりやリビング入口の縦軸扉など、ディテールへのこだわりの数々
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机の脇の障子は右の壁に収納されます。
窓

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破風板のヒミツ

シンメトリーの意匠をもつ南側外観は中央の丸柱は伊勢神宮【唯一神明造り】のシンボルである≪棟持ち柱≫をイメージさせます。

又破風板の形状は伊勢神宮の茅葺屋根の妻側フォルムを摸したもので棟持ち柱風の丸柱とともに南側外観が伊勢神宮をモチーフとした所以です。
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破風板には等間隔に下駄の歯のような二枚ホゾとクサビ見られますが、これは小屋組みの母屋と破風板の接合部にあたりますが、実は、、、、あたかもそれに似せた飾りです。伊勢神宮 テーブル

ダイニングテーブルの形状が台形なのは、人の動線を考慮してそのような形にしたと云われています。台形のテーブル

前川夫妻の終の住まいとして設計され、1974年に竣工した鉄筋コンクリート造の住宅です。
2新自宅

前川は、この自邸に、亡くなるまでの12年間、暮らしていました。彼は、この建物の設計に大きな思い入れがあり、大量の

スケッチが残されています。新自宅3
また、その空間構成の考え方には、木造の旧邸を継承しつつも、ル・コルビュジエからの強い影響がうかがえ、自邸であるからこその、根本にあった建築思想が読み取れる大変興味深い作品です
新自宅1  
ロフトの収納と開口部にそれぞれ設置された高さの異なる飾り棚。いす
そういった細かい繊細な配慮と検討の痕跡から、サロンの大きな開口と天井高さの大胆な空間性と、大屋根の作る力強く男性的なシンメトリーの外観が、
南面
質素だけど贅沢な住宅」と言える所以でしょうね。

平面図4

やさしくて、暖かい感じを受けるのはなぜでしようか。ただ「作られて時間が経っているから」だけではないような気がいたします。イス

一度は訪れてみてください。
きっと昭和初期
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のお金持ちの気分に浸れ、あたかも文化人になった気分でソファーにゆっくりと腰かけましょうよ。
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